本を読む、本と出会う

つれづれなるままに、これまでに出会った本の感想を記していきます。

ホワット・イフ? 野球のボールを光速で投げたらどうなるか

 

ホワット・イフ?:野球のボールを光速で投げたらどうなるか

ホワット・イフ?:野球のボールを光速で投げたらどうなるか

 

 「光速の90パーセントの速さで投げられた野球のボールを打とうとしたら、

どんなことが起こりますか?」

 

是非、この答えを読んでみていただきたい。

他にも、

「地球にいる人間全員が一斉にレーザー・ポインターを月に向けたら、

月の色は変わるでしょうか?」

とか、

「地球にいるすべての人間ができる限りくっつきあって立ってジャンプし、

全員同時に地面に降りたら、どんなことが起こりますか?」

とか。

 

・・・興味そそられる!!

 

こういう疑問質問の一つ一つに、科学的物理的に解説をしながら

答えを示してくれる本です。

私は物理が全く好きになれなかったが、こういう妄想チックな疑問に

ちゃんと解を出せると考えると、、、物理って夢があるなあと思う。

 

でも、光速で飛んでいくボールとか、何かの漫画に出てきそうだが、

実際にそれが起こることを想像すると・・・(((´゚д゚`)

 

将棋の渡辺くん

 

 

最近、何かと盛り上がっている将棋界。

その将棋界のスゴイ人の一人、渡辺明竜王の日常を、渡辺さんの奥さんが

漫画で紹介してくれる本。

 

私が渡辺さんに関して知っていたことと言えば、

「明君(※)は、あの羽生さんに唯一勝ち越してる棋士なんだよ。

 めっちゃ強いやつなんだよ。」(知人談)

ということと、テレビで将棋解説をしたり、ゲストに呼ばれてインタビューに答えたり

しているときのお姿を拝見し、やたら「クールで頭脳明晰な奴」感が漂う人、

ということだけだった。

 ※知人は、渡辺さんのことが好きすぎて、親しみを込めて「明君」と呼んでいる。

 

でも、そんなクールで頭脳明晰な奴が、実は無類のぬいぐるみ好きであるという

衝撃の事実を、私はこの本で知った。

あとは野菜が嫌いとか、言動がとても子供で、「クール」イメージとの

ギャップが・・・。いい感じです。

 

以後、テレビでお見掛けしても、「アンタ、そんな涼しげな顔してるけど

家に帰ったらぬいぐるみ達と遊ぶんでしょ」と心の中で突っ込み、

その姿を妄想する、という楽しみが増えた。

 

そんな渡辺さんの人柄がとても伝わってきて、渡辺さんファンには

たまらないと思われます。

また、将棋界の舞台裏というか、棋士ってこんな生活をしているのか~

ということも垣間見えて、面白い。

 

現在、2巻まで発売中。今年の夏に3巻が出る予定。

楽しみです。

 

 

純情ヨーロッパ 呑んで、祈って、脱いでみて

 

 

 

GWに、久しぶりに旅行らしい旅行をし、その興奮さめやらぬテンションで

旅をテーマにした本を読みたくて購入。

著者のたかのさんが、デンマークを起点に、オランダ~ベルギー~ドイツ~

フランス~ポルトガル~スペイン~モナコ~イタリア を旅します。

その旅中で出会った人々との陽気でノリノリで時々しんみりな交流の様子が

書かれた本。

本書は、「21カ国をめぐる鉄道旅」の前編で、後編(人情ヨーロッパ)もあります。

 

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ヨーロッパの皆さん、自分の価値観に正直に、堂々と生きてるんだな~~。

旅の短い出会いで、こんなにも旅人をフランクに受け入れてくれるんだな~~。

ということが、とても印象的。

心臓がチキンな自分としては、「え、そんなに行っちゃう?」というくらい、

たかのさんは出会う人々にアタックしていく。

 

でも自分も振り返ってみたら、今まで旅先で出会った人と楽しい交流ができた

思い出が確かにあった。特に20代の、ヘンな勢いがあった頃。

 

知らない土地でも異国でも、結局は人と人との交流。

知らない人たち、知らない所、私は旅行者、、、

とか変に構えずに接すれば、相手もちゃんとレスポンスしてくれるのですね。

読み進めるにつれ、最近、周りに心を開くことをおろそかにしていた自分に気づき、

反省。

異国に住む旧友と再会する話では、

「そういえば○○子は最近どうしているのだろうか」

と、自分の大学時代の友人のことが頭に浮かんだり、友人との思い出に

しばし浸ったり。

旅の本なのだが、先々のエピソードごとに、自分自身の立ち振る舞いを振り返り、

思い出やあれこれに浸る。という不思議な体験であった。

 

それにしても、行く先々でお酒を交えた楽しい交流があるので、

読んでいると飲みたくなる。

そして、日本がいかに仕事の虫の集まりか、ということもわかる。

羨まし、ヨーロピアン。

 

 

アンソロジー ビール

 

 

ビール好きとして、この本を発見して買わないという選択肢はない。

いろんな作家さんが、ビールにまつわる小話を書かれたものを集めた

アンソロジーです。

 

それぞれのビール事情、それぞれのビールに対する思いが登場するのだが、

私は、トップバッター東海林さだお先生の、ビールに対する鬼気迫る

必死なエピソードが一番好きです。

 

そのほかにも悲喜こもごもなビールエピソードをさら~っと読んでいくと、

何かを頑張った後にビールを飲んだ時みたいに、気持ちがリフレッシュできます。