純情ヨーロッパ 呑んで、祈って、脱いでみて
GWに、久しぶりに旅行らしい旅行をし、その興奮さめやらぬテンションで
旅をテーマにした本を読みたくて購入。
著者のたかのさんが、デンマークを起点に、オランダ~ベルギー~ドイツ~
フランス~ポルトガル~スペイン~モナコ~イタリア を旅します。
その旅中で出会った人々との陽気でノリノリで時々しんみりな交流の様子が
書かれた本。
本書は、「21カ国をめぐる鉄道旅」の前編で、後編(人情ヨーロッパ)もあります。
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ヨーロッパの皆さん、自分の価値観に正直に、堂々と生きてるんだな~~。
旅の短い出会いで、こんなにも旅人をフランクに受け入れてくれるんだな~~。
ということが、とても印象的。
心臓がチキンな自分としては、「え、そんなに行っちゃう?」というくらい、
たかのさんは出会う人々にアタックしていく。
でも自分も振り返ってみたら、今まで旅先で出会った人と楽しい交流ができた
思い出が確かにあった。特に20代の、ヘンな勢いがあった頃。
知らない土地でも異国でも、結局は人と人との交流。
知らない人たち、知らない所、私は旅行者、、、
とか変に構えずに接すれば、相手もちゃんとレスポンスしてくれるのですね。
読み進めるにつれ、最近、周りに心を開くことをおろそかにしていた自分に気づき、
反省。
異国に住む旧友と再会する話では、
「そういえば○○子は最近どうしているのだろうか」
と、自分の大学時代の友人のことが頭に浮かんだり、友人との思い出に
しばし浸ったり。
旅の本なのだが、先々のエピソードごとに、自分自身の立ち振る舞いを振り返り、
思い出やあれこれに浸る。という不思議な体験であった。
それにしても、行く先々でお酒を交えた楽しい交流があるので、
読んでいると飲みたくなる。
そして、日本がいかに仕事の虫の集まりか、ということもわかる。
羨まし、ヨーロピアン。